ミリタリー恋愛詐欺とは?

著者: エド先生
2019年10月31日22時00分
  1. 日本にいない米兵は詐欺師?
  2. 女性の被害者が多いから女性視点
  3. ミリタリー詐欺Q&A
  4. ハラハラドキドキ国際振り込め詐欺
  5. アメリカで被害額は年間143億円
  6. 愛を信じる人が危険
  7. 相手の国を調べよう
  8. 著者について
  9. まとめ ミリタリー詐欺

日本にいない米兵は詐欺師?

マッチングアプリにいる「米兵」のほとんどがアフリカなどにいる詐欺師です。

ミリタリー恋愛詐欺とは、

  • インターネット上で「米兵」と名乗っている人と「付き合う」ことになり
  • 実際に会うことなく
  • 騙されて送金させられてしまう

詐欺のことです。

この残酷な詐欺は遠距離がキーワードです。「日本にいる」と詐欺師は言っても、必ず何かしらの言い訳で実際に会ってくれません。

そして、お金が盗まれるだけなく、一生、心に傷が残ることも少なくありません。

国境を越える犯罪ですから、警察の管轄外であまり力になりません。

愛した人が嘘つきの犯罪者だと気づいた時、人間不信になりかねません。

自分が騙されたことが恥ずかしくて、周りには相談しにくく、家族や親友にも理解してもらえず、孤独に陥ります。

最悪の場合、この苦しい事情に絶えられなくなり、自殺する人もいます。

だから、米兵と遠距離恋愛をする可能性があるなら、まずこのブログを読んでください。命が救われると言っても過言ではありません。

女性の被害者が多いから女性視点

ミリタリー詐欺では、女性も男性も被害者になっています。

ただ、アメリカのFBI(連邦捜査局)の統計によると、恋愛詐欺の被害者の8割以上が女性です。(ソース: Huffington Post[英語])また、兵士のほとんどは男性です。アメリカでは、女性の兵士は15%だけです。(ソース: 米国国防総省[英語])

だから、このブログは「異性愛ストレートの女性の視点」から書きました。なぜ異性愛ストレートなのかの理由は、ゲイ・レズビアンの詐欺はあまり報告されていないからです。

ミリタリー詐欺Q&A

なぜ米兵がお金を盗むんですか?

ミリタリー恋愛詐欺は、本当の米兵がやっているわけではありません。英語を話せるアフリカ人などが米兵を装っています。

お金持ちでもない私が、なぜ狙われるの?

世界にはとても貧しい国があります。たとえば、詐欺師の多いアフリカのナイジェリアとガーナでは、日本の新入社員の初任給(〜20万)が年収に当たります。

だから、詐欺師からすると、相手を騙して20万を送金してもらうために、数ヶ月かかったとしても、普通の仕事をするより儲るからです。

ミリタリー詐欺師はどこにいる?

詐欺師はインターネットのあらゆるアプリやウェブサイトに存在します。

たとえば、

  • match.comPairsTinderのようなマッチングアプリ、デーティングアプリや出会い系サイト
  • Facebook・Twitter・インスタグラム のようなSNS
  • 言語交換・外国語を学ぶアプリ

認証制のマッチングアプリを使えば、心配ない?

認証制のマッチングアプリでも詐欺師は登録しています。詐欺師は偽物の身分証明書があるため、書類検査もパスできると考えられます。

残念ながら、「詐欺師のいない場所」に逃げることはできません。そのかわり、詐欺師の使う手口を知れば、騙される危機に直面する前にわかるので、安心です!

そういった手口を紹介することが、このブログの主な目的の一つです。

ハラハラドキドキ国際振り込め詐欺

詐欺師の目的は、あなたのお金を奪うことです。「I love you. Marry me!」と1,000回言っても、詐欺師にとっては、お金がすべてです。

もちろん、普通、女性が付き合っている男性に多額のお金を送ることはありません。

だから、詐欺師はあなたをパニックに陥れます。心配させて放置したり戻ったりします。

詐欺師の話は、危機から危機へとドラマチックな展開が次々起こります。

詐欺師

〜詐欺師のセリフ〜 明日、戦場で死ぬかもしれない。

詐欺師

子供が持病で死にそう。

一つの危機が解決しそうになったら、必ず次の危機が起こります。「危機」といっても、すべては詐欺師が作った、相手をパニックに陥れるための嘘ですが。

危機から危機への展開で標的をハラハラドキドキさせて、精神的に脆くなってきたタイミングでお金をお願いする…これはミリタリー詐欺の定番です。

アメリカで被害額は年間143億円

アメリカの政府の統計によると、アメリカで報告された被害額は下記のとおりです。

ミリタリー詐欺を含めた国際恋愛詐欺の総額です。

恋愛詐欺被害(ドル)
アメリカ人の被害
2015$33,000,000
2018$143,000,000

日本円に変換します。

恋愛詐欺被害(円)
アメリカ人の被害
2015年約33億円
2018年約143億円

ソース: アメリカ政府の統計(英語)

この数字を見て驚きませんか?4年間で、被害が4倍以上に増えました。

しかも、これは報告された被害のみです。ミリタリー詐欺を含めた国際恋愛詐欺は、報告されていないケースも多いはずです。

なぜこれより多いと言い切れるか?ミリタリー詐欺は国境を越える詐欺ですから、送金した以上、お金が戻ってくることはありません。警察に報告しても、国境を越えた管轄外ですから、警察があなたを助ける方法はありません。そのため、アメリカでもミリタリー詐欺の被害者の多くは泣き寝入りしています。

日本におけるミリタリー詐欺の被害はどのぐらいか?日本では、警視庁がまだ国際恋愛詐欺についての統計を公開していません。しかし、世界各国でこの手の詐欺に騙されている人が急増しているので、日本にも同じ現象が起こっていることは容易に想像できます。

たとえ一人でも被害者を出すことは悲しいこと。このブログの目的は、ミリタリー詐欺の日本人被害者をゼロにすることです。

愛を信じる人が危険

「私なら会ったことない人に送金しないから大丈夫」と思ったら甘いです。

あなたは、世界のどこかに、一生あなたを愛してくれる素敵な方がいると信じていますか?

このように「愛を信じる」ことは悪いことではありませんが、SNSが普及している時代には危険なことです。

詐欺師は巧妙な運命の話を創りあげるだけでなく、さらには演技もうまい。銀行のウェブサイトや偽物の口座を作ったり、写真のモデルを雇ったりするので、騙されにくい人でも「詐欺のためにそこまではしないでしょう」と気がつかないうちに油断してしまいその結果、騙されてしまうのです。

アメリカ人は、英語が母国語で、アメリカの軍隊の概要やルールもある程度知っているはずなのにもかかわらず、2018年のアメリカでの国際恋愛詐欺の被害額は143億円でした。

アメリカ人の刑事ですら、ミリタリー詐欺に騙された人がいます。

英語が母国語ではない、アメリカの軍隊のこともよく分からない日本人にとって、詐欺師の英語のミスや米軍についての嘘に気づくのはとてもハードルが高いことでしょう。

そのために、このブログを書きました。嘘つきの詐欺師との関係が「一生に一度の恋愛」だと錯覚してしまうのはあまりに怖いので、米兵と恋愛する前に、ぜひこのブログを読んでいただきたいのです。

相手の国を調べよう

外国人と付き合うとき、相手の国についてきちんと調べていますか?

真面目に付き合っていくつもりであれば、情報源を相手だけに頼るのはおかしな話です。

特に付き合い始めの段階で相手を信用するのはまだ早いです。

まず彼の国を調べ、彼が自分の国について言っていることがあなたの調べたことと一致しているかどうかをチェックするのです。

一致していない時は、赤信号です。

最初から信頼するのではなく、調べてから徐々に信頼していくのです。こうすると、調べてくれたあなたに彼は感謝するでしょう。そこまで彼のことを思ったからです。

詐欺師にとっては、アメリカのミリタリーにうとい人が理想の標的です。本当のことを知らないので、嘘をついてもバレないからです。

幸いなことに、あなたはこのブログを手に取ったのです。この一冊を読むだけで、もう詐欺の手口に騙されなくなるでしょう。

著者について

僕は、ミリタリー詐欺の専門家です。このブログを書くための資格は三つあります。

  1. 詐欺に遭った人のカウンセラーとして、自分を責めずに立ち直る方法を提案。
  2. 探偵として詐欺かどうかを数十件調査。
  3. 交流サイトの運営者として、詐欺師と戦った結果、1,000人以上の詐欺師のアカウントを凍結。

このブログを書いた理由。ミリタリー恋愛詐欺は知識で防止することができます。そして、その知識を持つ僕は、みなさまに提供する責任があると思ったからです。

このブログを読むことで、被害者を一人でも減らすことができれば嬉しい限りです。

まとめミリタリー詐欺

  • 誰でも詐欺に騙される可能性がある。
  • 「米軍と遠距離恋愛したい」と思っている人は特に詐欺のリスクが高いため、要注意。
  • ミリタリー詐欺の手口を知っておくことで騙されにくくなる。
  • ミリタリー詐欺は、男女ともに被害者がいますが、特に女性の被害者が多い。
  • 著者の僕はカウンセラー・探偵・交流サイトの運営者としてミリタリー詐欺について研究してきた。
  • ミリタリー詐欺は、アメリカでも日本でも急増の傾向にある。
  • 報告された恋愛詐欺は実際に起きている詐欺の一部に過ぎない。しかし、アメリカでは毎年150億円以上の被害額を出している。

この記事は、『米軍ミリタリー詐欺』の電子書籍から抜粋。

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