ミリタリー詐欺に騙されない最低限の知識(生活費)

著者: エド先生
2019年12月26日12時00分

戦地の生活費は国が出している

米国国防総省: Soldiers deployed to combat zones do not need to solicit money from the public to feed or house their troops.

和訳: 戦地にいる兵士の宿泊代、飲食代は国が出しています。

アメリカでは、多くの人が、いろいろな組織に寄付しているため、たまに「兵士はお金が足りないから寄付して」というような詐欺に騙されます。

日曜日に教会に行く人々は、行くたびに寄付することが常識となっています。そのため、支援したい軍隊に「お金を寄付しない?」と聞かれたら、自動的に出してしまう人が少なくありません。

しかし、実は米軍の予算はとんでもない金額になっています。真実を知れば、米軍が物乞いをすることはどれだけバカバカしいのかがすぐにわかります。

2017年の統計を見てみましょう。

米軍の予算は、609,757,981,000ドル。日本円にすると、61兆円。ワールドバンク

アメリカの国の予算は、約4,000,000,000,000ドル(400兆円)。アメリカ政府

計算すると、米軍の予算はアメリカ政府の予算の15%になります。

日本と比べたらどうなるでしょうか?

日本の支出済歳出額は 98 兆円。財務省

国の「支出済歳出額」は分かりにくいが、簡単に言うと、国の支出のことです。たとえば、

  • 医療
  • 年金
  • 教育
  • 国債の払い戻し
  • 自衛隊

などが入っています。

このように考えると、「日本政府の主な支出」と「米軍の支出」が似た規模の数字だということに驚きます。

日本政府と米軍の予算
集団2017年の予算
日本政府98兆円
米軍61兆円

つまり、米軍の予算が日本の国の予算の70%の金額になっています。

これだけ予算があって、心優しい人に、戦地にいる兵士の食事をだしてもらうなんてことはあり得ないですよね。

まとめ

「兵士のための食事代、宿代」の話は間違いなく詐欺です。米軍の予算は、世界のほとんどの国の予算より多いです。

「お金を見つけた」は詐欺か犯罪

米国国防総省: Deployed Soldiers do not find large sums of money and do not need your help to get that money out of the country.

和訳: 戦地にいる兵士は、多額のお金を見つけません。仮に見つけたとしても、戦地からの国際振込などの話はあり得ません。

詐欺師は、「宝物を発見した」話が大好きです。

詐欺師

〜詐欺師のセリフ〜 一人でパトロールをしていた時、廃墟から音がしたから調べるために入った。そこには、猫二匹と、なんと100万ドルの入っているカバンがあった。目を疑ったが、実際にあった。

詐欺師

こんな大金があれば、一生仕事をしなくて良い!子供のもとに戻れる、良い暮らしができる!

詐欺師

ただ、今は戦地にいる。ここから自分の口座に送金したらバレるので、まずはあなたの口座にお金を振り込むので、僕にお金を振り込んで欲しい。頼めるか?もちろん、ちゃんと分け前を与える!

さすがにこの話は詐欺だと思う人も多いと思いますが、騙される人がいるのであえて説明します。

この詐欺は、万一本当だとしても、犯罪です。

兵士は、お金や宝物を見つけたら、そのまま放置するか、国に渡す義務があります。勝手に自分のものにしてしまったら、単に窃盗罪です。見つかったら逮捕されます。

米兵は海外に行っても、アメリカの法律のもとで行動しなければいけません。戦地に行っても、無法地帯にはなりません。

「見つけたお金」の正体は「盗んだお金」です。

基本的にこのような話は詐欺で、詐欺師は兵士ではないし、お金を見つけているわけでありません。ぜんぶ嘘で、国際振込に伴う「手数料」をあなたに払わせて、手数料の金額を手に取るのが目的です。

でも、仮に実は兵士で、本当にお金を戦地で見つけたとしたら?彼は戦地で窃盗罪になります。彼の盗んだお金を引き受ける時点で、あなたは犯罪者の彼の共犯者となります。国境を越える詐欺はインターポール(国際刑事警察機構)が管轄しています。金融系の犯罪を摘発する部があり、日本もアメリカも積極的に協力しています。

アメリカ人の犯罪を支援する日本人は、共犯者扱いされてしまいます。

では、これまでの話をまとめましょう。

「あることを引き受けて欲しい」と言われた場合、二つの可能性があります。

  • 嘘だと、詐欺師の仕業、あなたが騙される。
  • 本当だと、犯罪。あなたが共犯者になる。

どちらもダメですね。正解は、このような話を持ち出された時点で、相手を即ブロックすることです。

「将校に知られたら困る」という話もスルーしましょう。「将校に内緒」の話もこの窃盗の類の話です。

ちなみに、仮に兵士が犯罪企画を立てたとしても、見知らぬ第三者に助けを願うことはないという、もう一つの理由があります。

それは、軍隊のインターネット回線は国の安全上、監視されているからです。現役兵士が基地や戦地でのネットのアクセスの詳細が記録されています。そのため、実際に詐欺を企画していたら、インターネットではしないはずです。インターネットでそのようなことをしたら記録は残り、逮捕されるだけですから。

まとめ

米軍は、海外の戦地にいても、アメリカの法律に従わなければいけません。お金を盗むことは犯罪であり、盗みに協力する人は共犯者になる。また、米兵のネット回線は監視されているため、犯罪の手段としては使えません。

この記事は、『米軍ミリタリー詐欺』の電子書籍から抜粋。

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